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【映画】-4 『シン・ゴジラ』現実vs虚構、災害と日本人そして未知

※この記事は、映画の内容について若干のネタバレを含みます。ネタバレを好まない方は映画を見た後お読みください。
本日(8月11日)は、はじめての山の日です。

山の日 - Wikipedia

祝日が増えることはたいへんよろこばしいですが、近所のお店もしまっていたりして意外とてもち無沙汰です。

 

先日、今話題の「シン・ゴジラ」を見てきました。

 

www.shin-godzilla.jp

評判通り面白かったです。

子ども時代に平成ゴジラ(『vsビオランテ』~『vsデストロイア』まで。個人的にはデストロイアが一番好きでした。)を繰り返し見ていた自分には懐かしい部分もあり、また作品の構成としてやはり斬新な部分もありました。

 

…ところで、シン・エヴァンゲリオンはどうなったのか。

www.oricon.co.jp

解放されちゃってました。うつ状態になっていたということですが、できれば早くエヴァも完結させて頂きたい。すごく楽しみにしてます。

 

エヴァはさておき、ゴジラをみて思ったこと。

 

現実(リアル)vs虚構(フィクション)のリアリティ

公式HPにもある通り、本作品のテーマは「現実vs虚構」。今回ゴジラの相手になる怪獣は出てきません。まさに人間(現実)とゴジラ(虚構)が対峙するさまにフォーカスされています。そういう意味では、初代の「ゴジラ」のコンセプトに回帰したのかもしれません(初代のゴジラ見たことないですが…)。

そして、この2者の対立構造がこれまでのゴジラの中でも最もリアリティをもって描かれいます。

これまでのゴジラでは、基本的には「逃げまどう人々、何とか軍事力で対応しようとするが歯が立たない」というお決まりの流れが描かれていました。また、回を重ねるとメカゴジラやモゲラなどゴジラ対応の軍備を備えて対応するなど特撮らしい描写も見られます。

 

しかし、今回は全く趣が異なります

 

まず、冒頭でゴジラ(未確認の状態)が登場する場面。

政府は会議で「生物なんてことはありえないから火山活動として検討しよう。

と結論付けます。まさに巨大な生物という存在の可能性が著しく低いと認識されている状態で政治的に判断を下すと「さもありなん」という印象でした。

次に、ゴジラを迎撃するシーン。

今回も基本的には現存の軍事力対応ですので自衛隊が登場します。

しかし、ここでも問題が。

ゴジラ」への軍事力行使を認めることができるような法律がないのです。

そのほか、「市街地でのミサイル利用は危険」「民間人避難が終わっていないので一端攻撃中止」など目の前に迫る危機がまるでうそのように机上の議論が延々と繰り返されます。

怪獣映画か災害対応か

本作のゴジラについて気になったのは、「意思らしいものがないこと」ということです。

もともと、どの作品でも”災いの化身”といった描かれ方をしていたように思いますが、本作は特に”自然災害”に近い描かれ方をしていたように感じました。

そういった意味では、いわゆる「怪獣映画」として怪獣が暴れまわる姿を見るというより、「災害映画」として自然災害の脅威に立ち向かう人間ドラマを見たような気分になりました。『デイ・アフター・トゥモロー』とかそんな感じです。

まとめ

本作は、ゴジラという理不尽かつ未知の脅威に遭遇した日本人が、ぐだぐたと決められない政治の中で混乱しながらなおもその政治的プロセスを守りながら脅威に立ち向かう映画です。

もちろん怪獣映画ですので、ド派手な演出もありますが、これまでの作品に比べてバトルが多いわけでもないので子供たちが楽しめるのかどうかは定かではありません。

しかし、むしろ大人たちには見てほしい。日本人の集団は未知と遭遇すると、こんな風に決められなくなるということを体感できます。

 

おまけ:Godzilla(ガッジーラ)

今回、石原さとみは米国からの使者として英語でのセリフが多くあります。

bijinbu.me

その中で、ゴジラを「godzilla(ガッジーラ)と米国風に呼称するシーンがたびたびあるんですが…。

このガッジーラは、米国版『GODZILLA』(通称:トカゲ)以来のネタですね(ちなみにこのトカゲ。監督がゴジラを見たことないにもかかわらず作品を作ったことで生まれたかわいそうなやつですが、ぼろくそに評価されているそう。でも、ミレニアムゴジラ最終作『FINAL WARS』にも登場しているようで意外と愛されてます。)。某英会話学校での勉強の成果ですね。ちなみに、渡辺健は米国版でも「ゴジラ」と言い続けたとかなんとか。