今日は何読もう。何観よう。

旅と読書と美味しいものと。

『流動化・証券化』に関するおすすめ書籍

 先日、映画『マネーショート』がなかなか不親切な映画だということを記事にしました。

 

hiroki0412.hatenablog.com

 

 今回は、証券化・流動化を勉強している(これから始める)皆様に自分が読んだ書籍の中で、よかったものとあまり参考にならなかったものを紹介したいと思います(この記事を読んだご専門の方で、もっと良い本をご存知の方にはぜひご教示いただけると幸いです)。

参考になった書籍

資産・債権の流動化・証券化 (新金融実務手引シリーズ)

資産・債権の流動化・証券化 (新金融実務手引シリーズ)

 

  おそらくもっとも読み返してます。「流動化・証券化」は、各資産によってスキームの構築が異なってくるが、スキーム共通の部分(真正譲渡って何かetc)については本書がもっともまとまりがよいです。

 

債権流動化の法務と実務

債権流動化の法務と実務

 

 少々古い本ではありますが、各資産(オートローンやカード債権など)ごとのスキーム例があるので、結構重宝します。 

 

 

ストラクチャード・ファイナンス入門

ストラクチャード・ファイナンス入門

 

  さらに古い本。ただ、大抵の本の参考文献で出てくる基本書なので読んでみる価値はあります。

 

 

実践ストラクチャード・ファイナンス―基本からリスク分析まで
 

 本書は、入門としてはあまりお勧めできない(自分は、勉強しはじめに読んだが意味が全く分からなかった)です。実務上の論点が凝縮されているので、お仕事で困ったときに開くものかなと。

 

 流動化・証券化の全体像としては、上2つで十分。余裕があれば、大垣さんのものも読んでみるといいという感じ。永野さんの「実践~」は、実際に案件に触れているうちに、理解が深まる本だと思います(ただし、検索性が高くない)。

 

あまり役に立たなかった本

実践 証券化入門 (金融職人技シリーズ)

実践 証券化入門 (金融職人技シリーズ)

 

  実践と書かれているが、この本で何か実践できるようにはなりそうもないです。証券化に関する背景知識は学べます。

 

入門実践金融 証券化のすべて

入門実践金融 証券化のすべて

 

 「証券化のすべて」と言っているわりにとても偏った内容(ほぼRMBSについて)。各債権の特性を知りたい場合は、みずほ信託編を読むべき。

 

アセットファイナンス実用ガイド―オフバランス経営革新と資金調達

アセットファイナンス実用ガイド―オフバランス経営革新と資金調達

 

 他書とは趣が異なり、売掛債権の流動化のメリットを事業会社視点から書いたもの。誤字が非常に多く、中身もスカスカなので、売掛債権流動化について知りたい方は、経産省の資料を読んだ方がいいです。

http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/ji04_07_13.pdf

 

 自分自身、この分野の書籍をあさっている中での現状の感想です。皆様のご参考になれば。

 ※追記(2017/10/14)

その後、業務が変わってしまったので、最近は新しい書籍を探していませんが、以下追記。

 

資産・債権の流動化・証券化(第3版)

資産・債権の流動化・証券化(第3版)

 

 1冊目に紹介した西村あさひの本は新版がでました。

 

証券化ビジネスガイドブック―実務とWBSへの展開

証券化ビジネスガイドブック―実務とWBSへの展開

 

 ほとんど死滅してしまっているWBS(事業の証券化)について解説があるという意味でよい本。ソフトバンクボーダフォン買収時のスキームとか面白いです。

ただ、WBSより今はプロジェクトファイナンスでしょうね。

 

CDO―クレジット・デリバティブと証券化のコラボレーション

CDO―クレジット・デリバティブと証券化のコラボレーション

 

 

 CDOのみに焦点を当てた本です。リーマンの元凶と言っても気もしますが、最近また組成され始めているので(CDOについては別で書きたい)読む価値あるかも。CDOを専門に書いた本はこれ以外見たことありません。